【ハワイ島】コナ・コーヒー・ベルトをドライブして自分好みのコーヒーを探してみませんか？

2022.12.28遊ぶ

皆さんは「香りや味」で旅行の思い出が蘇った経験はないですか？私は「コナ・コーヒー」を飲むと、ハワイのホテルのバルコニーで爽やかな風を感じてコーヒーを飲む景色が思い出されます。

今回は、世界3大コーヒーのひとつ「コナ・コーヒー」、その産地であるハワイ島のコナ・コーヒー・ベルト、ホルアロアの町とお勧めコーヒー農園の紹介、それに纏わる日系移民の歴史などをご紹介します♪コーヒー好きな方には必見の観光コースです。

コナ・コーヒーと日系移民
ハワイ旅行土産の定番になって久しい「コーヒー」。その中でもコナ・コーヒーは、コナ地区のみで栽培される希少なコーヒー豆で、世界のコーヒー生産量のわずか1％以下と少なく、100％のコナ・コーヒーは、ハワイ以外での購入は非常に難しいと言われています。

今では世界指折りの高級グルメ・コーヒーとなったコナ・コーヒーですが、その産業の基盤を築いたのは日系移民の力が大変大きかった事をご存じでしょうか？

日本からの官約移民が1885年（明治18年）に始まり、サトウキビ栽培の労働者としてハワイへ渡った日本人が、任期満了後や任期中に過酷なサトウキビ栽培労働から、より良い環境を求め、コナへ移り住みコーヒー栽培を成功させたと言われています。

かつてはコーヒー農家の８割が日本人であり、収穫シーズンはどの農家も家族総出で働き、子供もまだ暗い朝から収穫を手伝うのが常でした。日本人の家族が、創意工夫しながら支えてきたコナ・コーヒー農園。今もハワイのコーヒー農園では随所で日本語の名称が残っています。

コナに最初のコーヒー農園ができて200年以上が過ぎた今でも、多くの農園がコナ・コーヒーの栽培の技術と伝統を守り続けています。

「コナ・コーヒー・ベルト」をドライブしてみよう♪
ハワイ島西部に位置するフアラライ山(海抜2521ｍ)からマウナ・ロア山(海抜4169ｍ)にかけての西側斜面、標高300ｍ～700mあたりは年間をとおして温暖な気候と朝晩の適度な寒暖差がコーヒーの栽培に適していることから、コナ・コーヒーの農園が約300軒近く点在し、その一帯は「コナ・コーヒー・ベルト」と呼ばれています。コナの町からは車で約10分のところ。

「コナ・ヘリテージ・コリドー（コナの道路遺産）」と言われているママラホア・ハイウェイ180号線(約16キロに渡る道)をドライブ。山道はカーブが多いので運転には注意しましょう！

その昔、収穫されたコーヒー豆は、麻袋に入れられ、ワゴンに乗せ「コナのナイチンゲール」の愛称で親しまれたロバに引かせて港へ運び、サンフランシスコへ輸送されていました。子孫のロバにドライブ中にに遭遇するかも？！

コーヒー農園が点在するこの道路では、古い住居をはじめ、溶岩ブロックで出来た壁や、雑貨店、教会、お寺、墓地など日本人街の名残の風景が続き歴史的名所を見ることができます。

また南国フルーツのマンゴーやパパイヤ、アボカドの木にカカオ、そしてレインボーユーカリやジャカランダの木などコナの風景に欠かせない植物を見るのも楽しい。

180号線沿いは随所で海岸線までの感動絶景が臨める風光明媚なエリアです。

道路沿いには波形のトタン屋根（雨の多いホルアロア地区に多い）や飾り装飾の施された古い家やコテージがたくさんあります。

主に1900年代初頭に建てられたこれらの家は、家族が何世代にも渡り住み続け、100年以上ほとんど形を変えることなく今日でも受け継がれています。

ホルアロアの町
ホルアロアは、コナ・コーヒー・ベルト途中にある小さな町で、かつてコーヒー産業で栄えた町です。約100年前の建物は、現在では、アート・ギャラリー、セレクトショップ等に変わり今も大切に保存されています。ホルアロアの名前は、ハワイに古くから伝わる王族の競技で、長い山の斜面を木製の”そり”で滑る「ヘエ・ホルア」に由来しています。

日本の映画の舞台にもなった場所としてご存じの方もいるかもしれません。レトロな街並みには日系移民の歴史を感じさせるような看板も残されており、タイム・スリップした感覚を味わえる、ここはまさにオールド・ハワイ！

ホルアロア・ウクレレ・ギャラリー
こちらの建物は、1900年に建てられ1961年までは郵便局として使われていました。コナ文化遺産に指定され、現在ではウクレレ・ギャラリーになっています。工房では自分だけのオリジナルのウクレレを作れたりしますよ。『パイナップル・シェイプ・ウクレレ』やヴィンテージの珍しいウクレレが展示されています（購入も可）。親日家のオーナーのサムさんがとってもフレンドリー。

The Treehouse（ザ・ツリーハウス）
隠れ家的な可愛いプランツ＆ギフト・ショップを発見。こじんまりした店内には植物好きのオーナーによるセンスの良い観葉植物やローカル・アーティストによるバッグやアクセサリー、インテリア雑貨が、所狭しと並んでいます。ハワイ好きの方なら、ハワイを感じられるアート作品やグッズが欲しいですよね。

コーヒー農園に立ち寄ってみよう！

《UCCハワイ直営農園》
日本でも有名なUCCのコーヒーですが、コーヒー農園がコナにあるんです！コナの街と海を一望できる広大な農園では、コーヒー園の見学や「コナ・コーヒー焙煎体験(有料)」などができる他、隣接のショップでお買い物をして楽しんだり♪

私たちが農園に伺ったとき白い可憐なコーヒーの花が満開でした！お花は、その様子が、まるでコーヒーの木の枝に雪が積もったように見える為「コナの雪」（コナスノー）と呼ばれています。花の香りはジャスミンに似た甘い匂いです。

見晴らしの良いカフェでのコーヒー・ブレイクは最高の味わい。カフェ名物のコナ・コーヒー・アイスクリームのアフォガード(アイスクリームの上にエスプレッソを掛けたもの）は絶品の味わい。

現在UCCコーヒーでは、毎年行われているコナ・コーヒー・フェスティバルの「優勝農園コーヒー」を期間限定販売しています。オンライン・ショップで高品質の100％コナ・コーヒーをハワイから直送でご自宅にお届け。

《アイカネ・コナ・コーヒー農園》
2021年度コナ・コーヒー・フェスティバルのヘリテージ部門で優勝のアイカネ・コナ・コーヒー農園は、ホルアロアの山側にあり、オヒアの木が点在するなだらかな丘に約1000本のコーヒーの木が植えられています。1997年に農園を始めてから無農薬・有機栽培にこだわった緑豊かなオーガニック農園です。

免疫学者で農園オーナーでもあるアラン・ウォン医学博士は、「コーヒーは成人病や認知症の予防に役立ち、とても身体に利点の多い飲み物ですよ。」赤く熟した実を味見させて頂くと「ほんのり甘い！」コーヒーの実がフルーツであることを実感しました。

『優勝コーヒー』を頂いてみました。「これは美味しい！」苦みが少なく柔らかな酸味とほんのりフルーティーな香りがして、すっきり爽やかな味わい。さすが優勝コーヒー！1日中手放せなくなるようなコーヒーです。

アランさんは「私たちコーヒー農家は、コナの土壌、太陽、そして雨から世界最高のコーヒーを生産するというコナの伝統文化を引き継ぐことに誇りをもっています。どうぞ皆さん本物のコナ・コーヒーを味わってみてください！」と熱く語って下さいました。