ハワイ語で「天国にふさわしい館」という意味を持つ「ハレクラニ」は、1917年の創業以来、1世紀を越えて愛されてきたハワイ有数のラグジュアリーホテル。
今回は大規模なリニューアルプロジェクトを経て、2021年10月にリオープンしたホテルの見どころをご紹介します。
古き良きものを残しつつ、建物の設備の更新や維持向上に注力したというリノベーションでは、ハレクラニとともに歴史を刻んできたロビーの大理石の床や、コアウッドのフロントデスクは美しく磨きあげられ、改装後も凛とした佇まいでゲストを迎えてくれます。
ホテルの中庭には新たにプルメリアやアンスリウムなどの植物が植えられ、今までの落ち着いた雰囲気はそのままに、ハワイの自然美を感じる空間に生まれ変わりました。
120万枚ものガラスタイルでカトレアが描かれたプールは、ハレクラニのシンボルのひとつ。そのプールサイドに並べられた白いパラソルの中に、ひとつだけ色の違うパラソルが設置されているのが見えますか?この黄色のパラソルには「ハレクラニはここでいつも変わらず皆さまのお越しをお待ちしています」というメッセージが込められているのだそう。
ハレクラニの知られざるトリビアのもうひとつが、ホテルの敷地内にあるこのパワーストーン。漁師たちの無事帰還と乱獲防止の願いが込められた神聖な石は、漁師たちをもてなしたビーチハウスをルーツとしたハレクラニにふさわしいパワーストーンですね。
客室のドアを開けた瞬間に青い海とダイヤモンドヘッドが視界に飛び込んでくる1560号室には、キングサイズベッドとソファベッドの用意があり、最大で3名まで宿泊可能となっています。
客室の壁に横長の鏡を設置したり、線の細いインテリアを取り入れることでスペースに奥行きが生まれ、リノベーション前よりもお部屋が広く感じられるのが注目のポイント。また、ハレクラニのコンセプトである「セブン・シェイド・オブ・ホワイト(七彩の白)」にほかの色を重ねることで温かみが増し、より心地のよい空間になりました。
室内にはホテルのサービスなどをチェックできるタブレットが用意されたほか、コンセントや充電ステーションも数ヵ所設置され便利度が大幅にアップ。客室の照明コントロールパネルも追加され、すべての照明をオンにする「Day」、夕日のような「Sunset」、夜間モードの「Relax」、消灯の「Off」から、お部屋の明るさを調整できるようになりました。
各客室に設置されているコーヒーバーには、コーヒーメーカーや湯沸かしポット、コーヒー、ハワイ産の紅茶、カップに紙コップなどが用意されています。コーヒーバーの扉を閉めれば、器具や冷蔵庫が隠れてスタイリッシュな棚に変身するのもナイス!
ホテル選びで重視するポイントといえばバスルームですよね。ホワイトとシルバーを基調にしたハレクラニのバスルームは高級感にあふれ、ため息が出るほど素敵!そして、写真右にある鏡張りのドアにもうれしいサプライズが隠されているんです。このドアは客室のクローゼットと繋がっていて、バスルームと客室クローゼット両方の扉を開けると・・・
この通り、バスルームからも絶景を眺めることができるのです!最高の贅沢じゃないですか?
そして、バニティシンクの左には深いバスタブと独立したシャワーブース、ウォシュレットのトイレがあります。ラグジュアリーホテルのバスルームは、床や壁に大理石を使用しているところが多いのですが、ハレクラニでは「上質の素材はそのまま生かして後世につなげる」というコンセプトのもと、創業時のオリジナルタイルを維持しています。
さらに、バスルームにはリング置き、金庫の中にはアクセサリートレイも用意されています。アメニティはそのほか、バスローブやスリッパ、使い捨てマスクと手袋、除菌シートが入ったウェルネスキット、ハンド消毒ジェル、靴ベラにシューズブラシなどもありました。
さまざまなアップグレードが導入された室内にも、以前と変わらぬものがあります。そのひとつが客室とラナイの間にあるプランテーションスタイルのルーバードア。ハレクラニでは1984年にラグジュアリーホテルとして開業した当時から、カーテンではなくブラインドのように羽根板を調整できるルーバードアを使用しているのです。モダンな室内にクラシックな要素を融合したハレクラニならではのセンスが素敵すぎる!
そして、ラナイからの眺めも変わらぬもののひとつ。美しいダイヤモンドヘッドと輝く海を眺めているだけで、心が癒されていくようです。広々としたラナイにはリクライニングチェアや2人掛けのテーブル、コンセントもあるので、ラナイでトーストを焼きながら優雅なブレックファストを楽しんでみてはいかがでしょう。
館内には、フォーブス・トラベル・ガイドで5ッ星を獲得したフレンチキュイジーヌ「ラ・メール」、サンデーブランチに定評のある「オーキッズ」、オープンエアが心地良い「ハウス・ウィズアウト・ア・キー」などのレストランがあります。
ハウス・ウィズアウト・ア・キーは、ハレクラニを象徴するキアヴェツリーに加え、ワイキキビーチやダイヤモンドヘッドを一望できるようエントランスが再設計されたほか、ガラス張りのオープンキッチン、プールからもアクセスできるモダンな屋外バーも新設されました。
いかがでしたか?「100年後の後世につなぐ」をコンセプトに、長きにわたり受け継がれてきた伝統とホスピタリティを守りながら、美しく生まれ変わったハレクラニ。ワイキキにありながら、別世界のような穏やかさと安らぎあふれる空間で、極上のハワイステイをご満喫ください。
当サイトでご紹介した内容は掲載時点での内容・料金となり予告なく変更となる場合がございます。